不当逮捕糾弾

昨日札幌で行われた、洞爺湖サミットに反対する集会の後に行われたデモ行進で4名が不当逮捕されてしまいました。
なぜ反G8なのか。人それぞれの理由があると思いますが、私個人は「大国気取りの8カ国が集まって世界を決めるな」「そんなのテレビ電話でやれ」「そもそも国家が民衆の生存を決める地球のありかた自体に異議申し立て」といった思いで、参加してきました。

私はサウンドカーの後ろでデモに参加。出発地点では後ろにいわゆるリアルにブラックブロックなみなさん、そこに前から流れてきたのは小林旭とはマジ泣けてくるぜ(ノ_・。)

しかしまぁ過剰な警備。そもそも単なるデモ行進、いやサウンド流れてゴキゲンなデモ行進になんでこんなに機動隊が配置されるのか。本気で意味不明です。

そして私の目の前で2人が逮捕されてしまいました。どちらもまさに目の前。
いやそれどころか、私のすぐ前の人もこのときに機動隊にごぼう抜きにされて連れ去られてしまい、私は携帯電話のネックストラップを引きちぎられました。ただしその目の前の人はしばらくして解放されてほっ。
一方の逮捕されてしまった方ですが、警察発表とかでは「サウンドカーが警察官をひいた」とかなっていますが、ずっと後ろに居た私から見てそんな場面はまったくなく、突如警察官が車の窓ガラスを割って鍵を開けて引きずりおろしていくという単なる暴行だったのでした。
つまりこれは、「違法行為があったから逮捕」ではなく「逮捕したい人を選んで逮捕」ということでしょう。そしてこれは「逮捕したい人の目の前で自ら転んで『お前に転ばされた』と叫んで公務執行妨害で逮捕」といういわゆる「転び公妨」ならぬ、「当たり屋公妨」というか、あるいはネットジャーゴン的には「ジサクジエーン」というか「セルフ公妨」というか。これが日本の警察です。1車線しか歩けないデモ許可、逮捕者を20日間以上も拘禁できるという世界に冠たる拉致システムとあわせ、まさに世界の恥=日本の面目躍如ですね。にがわらい


しかしこれ、全世界が注目する中でニュース配信されるんですよね。
こんな「国際的に恥ずかしい」場面を報道されてしまい、警察の指揮者たちは処分食らわないんでしょうか、と現場では「敵」ながらつい心配になります。
私も現場で、無表情の機動隊員に「きみたちはこんなことをしてそれで給料をもらえる正社員だ、きみたちに非正規雇用者の気持ちがわかるのか?」とつい訴えかけてしまいましたが、しかし訴えの最中に思いました。警察官は労働組合も作れず、上司にも逆らえず、従順な労働者であるしかありません。現場では「敵」ですが、しかし労働者性を共有する、潜在的な仲間である側面もあるかもしれない、と。
だから私の訴えの結びは「きみたちは労働組合もつくれない、つくらせてもらえないのだ、きみたちはそれでよいのか?」となったのでした。


警察は不当逮捕者を即時釈放し、トラックやPAの補償をしろ!
そして警察官のみなさん、もし処分食らうようなことがあったら、ぜひ、フリーター労組へ労働相談に来てみませんか!!(よねざわいずみ

札幌サウンドデモ7・5救援会設立とカンパのお願い(y)

2008 年7月5日、札幌市大通公園で開催されたチャレンジ・ザG8サミットのピースウォークで、「サウンドデモ」部分に対して不当な弾圧がくわえられました。荷台に音響機材を積んだ「サウンドトラック」を公安警察が襲った経緯などで、マスコミ記者も含め最終的に4人の方々が逮捕されました。

すでに様々なマスコミの報道がありますが、この弾圧は機動隊の過剰警備と公安警察の暴力的な介入によって引き起こされたものです。札幌中央署は被疑事実を「道交法違反」「公安条例違反」「公務執行妨害」としていますが、もちろんピースウォークは事前に申請され、北海道公安委員会に許可されたものです。「サウンドデモ」スタイルによる荷台乗車も、許可された行進形態に含まれていました。

DJをしていただけで逮捕、あるいは運転席の窓ガラス割った上で運転手を引きずり出して逮捕、などという暴力的なふるまいに対して、現在、有志による救援活動が続けられています。救援活動に際しては、差入など様々な出費が必要になるため、多くの皆さんに衷心よりカンパを呼びかけます。よろしくお願い申し上げます。

札幌サウンドデモ7・5救援会

【連絡先】
080-3538-7596
j5sapporo(at)yahoo.co.jp

【カンパ振込先】
郵便振替口座:00200-5-38572 名義:S-16
※札幌救援カンパとご明記ください

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ようやく釈放!

不当逮捕された4名のうち、勾留されていた3名が今朝釈放されました。
不当な逮捕から12日目。ようやく3名に自由が戻ったわけです。
しかし、これで終わりではありません。拉致と監禁が与えたダメージから3名が回復するまで、不当逮捕によって受けた全ての損害を北海道警が償うまで、救援活動は続きます。さらなる関心と支援をお願いします。

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