フリーター全般労働組合2009年8月の活動報告

解決事案
・病院清掃請負会社における不当解雇に対し、全面的な勝利和解が成立しました。
 各病院への早朝ビラ入れや申し入れが実り、「闘えば勝てる」ことが示された案件でした。

争議案件
・各種データを搬送する運送会社、C社は、組合員Wさんに度重なるパワハラを行い、また強制参加に等しい時間外会議の残業代支払いを拒否しています。
 F労は断固として争議権を行使し、直接の抗議行動を行いましたが、その後の団体交渉で会社側は妥協の余地を表明してきました。これはまさにWさんを先頭としての闘いの成果ですが、しかし会社側は自らの責任を認めてはいません。Wさんの尊厳を回復すべく、今後も取り組みは続きます。
・ソフトウェア開発会社、N社は、昨年11月、組合員Aさんに対し連日の退職強要を行い、14日には7時間にも及ぶ軟禁を行ってきました。組合加入で強要は止みましたが、会社は「強要の事実はない」などと居直り、当初認めた道義的責任すらも第2回団交で否定してきました。そして社内での嫌がらせは続き、Aさんは体調を極度に崩してしまい現在休職中です。
 私たちは、1人の人間の健康を極度に害しておきながら、事実関係すら否定するN社の責任を追及し、3月には「親会社」たるNK社での要請行動および情宣を行いましたが、今回、「インターン」と称して大学生への研修を実施するとの情報を入手し、期間中の8月3・5・10日にわたり本社前で情宣を行いました。
 これからも、ありとあらゆる手段をもって、N社の不法を追及していきます。
・ソフトウェア開発会社、A社(本社はレンタルオフィス!)は、「事業譲渡して閉鎖する」ことを主たる理由にして組合員Iさんを解雇してきました。組合は第1回団交で社長に対しいったんは解雇を撤回させましたが、第2回団交より着任した代理人弁護士はこれを翻し、団交の席上で即日解雇通告の書面を出してきました。
 この案件、解雇の他にも、不可解な事業譲渡・「研修」という名の無給拘束・残業代未払い・偽装請負・多重派遣など問題が多岐にわたり、総計6社を相手に闘うという、F労史上最大級の争議となっています。8月10日および26日にはA2社(A社からの事業譲渡先)およびM社(無給「研修」先)への抗議行動も行っています。
 なお近日中に、ケータイにも対応したA社争議専用特設サイトをオープンします。ぜひご注目ください。