(1)5月の活動報告

キャバクラユニオン解決案件>
・赤羽のキャバクラにおけるボーイへの給料未払いに対し、当該が納得する条件で和解が成立しました。キャバクラユニオンにはキャストもボーイも加入でき、違法な店と団体交渉します。
・町田のキャバクラで上司によるパワハラとセクハラを受けた件等について、東京都労働委員会のあっせんにより和解が成立しました。

<F労解決案件>
温水プール管理会社で上司から暴行などパワハラを受け中途解雇されそうになった件について、現職復帰、団体交渉での加害上司からの直接謝罪、当該が納得する条件での和解がすべて成立しました。
・清掃管理会社で突然「雇い止め」=不当解雇され、団体交渉によりいったん解雇が撤回されたものの、再度解雇予告通知が行われた件について、当該が納得する条件での和解が成立しました。2度にわたる解雇は不当ですが、会社側が行政から受託していた業務を他社がダンピングして奪っていたなどの背景もあり、「無駄な支出を削れ」との「大義名分」の下で構造的に民間非正規労働者にしわ寄せが来る構造を痛感させられました。
フランチャイズコーヒー店でレギュラー勤務から突然週1回のシフトに減らされた件について、団体交渉によりシフトを元に戻させることができました。
・この他、大手派遣会社によるパワハラ案件の和解も勝ち取りました。

<P団争議案件>

・高円寺で営業していたキャバクラ「New Club Red Line(レッドライン)」(東京都杉並区高円寺南4-27-15-303)および堅志良平代表に関する情報を求めています。
同店は2009年末に突然閉店しました。堅志良平代表は、店で働いていた従業員の給与を支払わないまま行方をくらましています。F労・キャバユニでは同店および堅志良平代表に関する情報を募っています。どんな小さな情報でも結構です。
ご存じのことがありましたら、ぜひご一報ください。union@freeter-union.org

・クラブカルチャーシーンを最先頭で牽引してきた雑誌「remix」が「休刊」し編集部員の給与3か月分を未払いにしている問題で、雇用者アウトバーンの神山社長は東京都労働委員会からの呼び出しを無視し、調査を欠席しました。公的機関の呼び出しすら無視し逃亡しようとする神山社長を、P団は地獄の底まで追いかけます。

<その他活動報告>

・5月2〜4日の3日間、自由と生存のメーデー10 PRECARIAT-Z「逆襲の棄民 パンドラの箱が開く」が盛大に開催されました。とりわけ3日のサウンドデモは、新宿西口ロータリーを地下から地上へと文字通り渦巻く隊列が通る第1部、サウンドカー・シュプレヒコール隊・楽器隊の3梯団が夜の歌舞伎町を貫いた第2部の2部構成となり、メーデーを楽しみアピールしました。
・5月17日、麻生邸リアリティツアー事件国賠訴訟の初公判が東京地裁で開かれました。40席の傍聴席に座り切れない多数の支援者のみなさん、ありがとうございました。


(2) 部会報告(法対部より国賠訴訟の報告)
2010年5月17日、麻生邸リアリティツアー弾圧事件に反撃する国家賠償請求訴訟(麻生国賠)の第1回口頭弁論が東京地裁で開かれました。
2008年の麻生邸見学ツアーにおける不当逮捕の被害者と共にフリーター労組は原告として立ち、組合事務所への家宅捜索とパソコンの押収の違法性を追求し、国と都(警視庁)に責任を取らせるための裁判です。地裁には組合員をはじめ50名を超える支援者が集まり、傍聴席に入りきれない人が出たほどでした。
法廷では、フリーター労組共同代表の園良太さんら原告三名の個性と決意にあふれる意見陳述が読み上げられ、傍聴席からの熱気あるかけ声と圧倒的な拍手で受け止められました。「10年に1度の感動だ」と心を揺さぶられた組合員もいました。
3人の陳述書は 麻生国賠ブログhttp://state-compensation.freeter-union.org/ 
で全文読むことができます。
力を持つ者の横暴を許さない、権力が断ち切ることのできないひとびとのつながりと自由を守るための法廷闘争にぜひご注目を。賛同とカンパを募っています。
次回法廷は7月26日(月)14時より東京地裁721法廷にて。