7月の活動報告

キャバクラユニオン解決案件>
・高円寺のキャバクラにおいて、退職を申し出たところ下げられた時給の差額、また「ドリンク差額」と称する違法罰金の返還を求めていた件で、当該が納得する条件での和解が成立しました。当該は個人での交渉、労基署への相談などしていましたが解決せず、F労に加入し争議を闘い、その後の偽装閉店もはねのけて、和解をかちとりました。

<F労解決案件>

・大学院受験予備校において、支払うと確約していた解決金の支払いを何度も何度も遅延させていた件について、ようやく全額の支払いが完了し、解決しました。
この案件では、当該個人が労基署・裁判所を使っても取り立てることができなかった給料未払いを、F労加入・争議により取り戻していました。さらに、解決金支払いも含めての和解をしていましたが、それらが何度も遅延させられていたため、F労では何度か争議を仕掛けました。争議の度に少額が支払われるという展開でした。

・学習塾経営会社による、講師の雇い止め。5年勤めた講師を新学期の始まる3日前に突然「契約解除」された件では、解雇撤回と補償を求めて数度にわたる団体交渉を行ったにも拘らず、満足のいく回答を得られませんでした。ついに会社への争議行動の結果、労組の争議権に対して会社側弁護士は「警告書」なる書面を送ってきましたが、逆に組合は正当なる争議権行使を主張し撥ね退けました。さらに、会社側の弁護士から都労委斡旋に持ち込まれて和解を前提に協議した結果、斡旋委員らの公正な判断によって、会社側に解決金支払いによる和解を促してくれたので、結果的に当該F労組ともに納得のいく水準で和解を成立させることが出来ました。

・Webコンテンツ制作会社において、さまざまな不当・不正な行為を働いた上司により不本意な退職に追い込まれた件について、友誼労組である東京管理職ユニオン(MU)と会社側との和解が成立しました。F労当該はアルバイト雇用で、未払い賃金はありませんでしたが、MUに加入した正社員当該には大量の未払い賃金がありました。両労組ともに不誠実団交を受けていたため、F労当該はMUにも加盟し、MUが東京都労働委員会に不当労働行為救済申立および争議を行い、F労は争議を支援するという形で取り組んできました。当初会社側は「正社員の未払い賃金問題の存在は認める(ただし金額は不当に低い内容)が、F労当該と会社の間に争いはない」などと主張していましたが、最終的にはF労当該も含めた内容となりました。

・PCリサイクル会社において、10年・10回にわたり契約更新をしておきながら、法的に義務付けられている1ヶ月前通告すら行わずに突如「雇い止め」=不当解雇し、会社側から団交を打ち切り労働審判に訴えてきた件について、東京地裁での労働審判の席上で、当該が納得する条件での和解が成立しました。労働審判において会社側主張はほとんど認められず、会社側弁護士の甘さがはっきりわかりました。しかし、雇い止めに対して「争議や労働審判での和解」しか解決策がない現状に対して、必然性のない有期雇用を厳しく規制する運動および立法の必要性も感じました。

・パチンコ台設置会社において、「丁稚」さながらに最低賃金すら大幅に割り込む奴隷労働をさせられ、社長が当該に対し刀を振り回すなど、常軌を逸していた件について、当該が納得する条件での和解が成立しました。

・出張型マッサージ店において、従業員への退職強要および脅迫行為への謝罪および待機時間分の時給の支払いを求め、会社側が従業員は個人請負だと主張し、争議化していた件について、当該が納得する条件での都労委あっせんが成立しました。

<P団争議案件>

立川駅北口の熟女キャバクラ「ブラックキャット」(立川市曙町2-15-14ヒロセビル4F)で働き始めたSさんは、勤務時間を20時のオープンから26時のラストまでとする契約を交わしていたにも関わらず、寺崎店長から遅出、早上がりを強制され、給与が大幅に減額されました。さらに寺崎店長はSさんをフリー客につけない、勤務時間を1時間のみとするなど嫌がらせを行い、体調を崩したSさんは退職に追い込まれました。
 Sさんはキャバクラユニオンに加入し、約束の賃金保障などを求めて団体交渉を申し入れました。不誠実な対応の店とでは埒が明かず、経営会社ヒロム企画(世田谷区・代表取締役堀工)に対し争議を行ったところ、会社は団交に応じてきました。しかし店側は労組を侮辱する発言を行った上で席を立ち、キャバクラユニオンをなめくさった態度に出てきました。
 キャバクラユニオンは闘うのみです。ブラックキャットは不当労働行為をやめ、Sさんに賃金を支払え!

・埼玉県熊谷市のキャバクラ「クラブロダン」は、昨年12月に突如閉店を通告し、未払い賃金を残したまま逃亡しました。Aさんたちはキャバクラユニオンに加入し、都労委のあっせんを申請しましたがこれも店に無視されています。F労は、同店ときわめて関連が深い地である東松山市において争議を行っています。
 同店は「ロダン企画」という会社の経営とされています。「クラブロダン
ロダン企画」に関する情報をお持ちの方、キャバクラユニオンまでお寄せください。

・高円寺で営業し突然閉店して未払い給与を持ち逃げした、キャバクラ「New Club Red Line(レッドライン)」(東京都杉並区高円寺南4-27-15-303)および堅志良平代表に関する情報を継続して求めています。
union@freeter-union.org までお願いします。

・その他、remix(アウトバーン)、グラニフ(グラフィス)、秀英予備校などにおいて争議状態を継続しています。

<その他活動報告>

・7月26日、「麻生邸リアリティツアー事件国賠訴訟」第2回口頭弁論が東京地裁で開かれ、F労組合員はじめ支援のみなさんで傍聴席を埋め尽くしました。F労からは田野共同代表が陳述に立ち、国家による労働運動つぶしに屈しない宣言を高らかに行いました。その後報告集会ならびに学習会が開かれ、小竹弁護士から逮捕口実となった都公安条例の違憲性について判例を引きながらの解説をいただきました。さらに日比谷公園で交流会も行いました。麻生国賠訴訟サイトhttp://state-compensation.freeter-union.org/