12月6日麻生国賠第4回口頭弁論の報告

12月の穏やかな日差しの昼下がり、第4回口頭弁論期日に合わせて麻生邸リアリティツアー国家賠償請求訴訟団は恒例の地裁前情宣を行いました。チラシの受け取りがよくて追加コピーに走りました。情宣に集まった参加者でマイクをまわし、戦前の治安維持法から続く運動つぶしの国家暴力装置が形を変えて公安条例として立ちふさがる不当性、公安警察の情報流出で具体的に明らかになった思想弾圧警察の横暴ぶりの糾弾、訴訟団ニュースレター最新号の内容紹介、国賠訴訟勝利への決意など、それぞれの思いを訴えました。

2時半からの法廷では、被告国と被告東京都の準備書面が提出されました。

国の準備書面では、捜索令状の発布は違法性であり捜査に名を借りた原告への人権侵害であるという原告側の主張に対して、被告国の違法性はないと答弁。

東京都準備書面では、原告側が提出した求釈明に対して、警視庁の言い分を繰り返しほとんど回答していません。

注目されるのが「原告フリーター労組事務所における捜索差押物品一覧」という準備書面に添付された資料。全16点の押収物のほとんどがビラですが、「レジュメ」(会議メモ)押収の理由として、「デモで逮捕されたら『黙秘権』『自己負罪拒否権』を行使、救援連絡センターに連絡するなどと記載されていることから、本件各事件の犯行に至る経緯、原因、動機、背景、犯行の手段・方法、背後関係等に関係あると認められ、差し押さえられるべき物」に該当すると書かれていました。これについて弁護団からは「東京都は憲法で保障された黙秘権の行使を犯罪視するのか、憲法無視のとんでもない見解である」と法廷の場で厳しく追及しました。

報告集会ではフリーター労組の仲間のほかに、国賠ネット、新運転、キャノン関連会社、一坪反戦地主、ゆうメイト支援、選挙供託金制度違憲裁判原告らが集まりました。弁護士からの法廷報告、原告からの一言のほかに、参加者どうしで意見交換を行いました。

次回第5回口頭弁論は2011年2月21日(月)16:30より東京地裁721法廷にて開催されます。夕方の時間帯の法廷なので、日中の参加が難しい方もぜひ傍聴にご参集下されば幸いです。


麻生邸事件リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団事務局
★連絡先
〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-29-4 西新宿ミノシマビル2F
TEL: 03-3373-0180
FAX: 03-3373-0184
フリーター全般労働組合気付
Web: http://state-compensation.freeter-union.org/
E-mail: realitytour.st.comp(at)gmail.com
※(at)は半角の@に置き換えてください

★カンパ宛先 (賛助会員一口2000円より)
郵便振替:00130-9-282713
口座名:麻生国賠
(口座を他行などからの受付口座として利用する場合は、店名:〇一九店/預金種
目:当座/口座番号:0282713)