フリーター全般労働組合2007年2月の活動報告

医療機関での解雇問題解決!職場の全非常勤職員に雇用保険をかけさせました!@組合員解雇のA社包囲行動やりきりました!など】

 格差国会と名打たれた今国会では、連日のように非正規雇用労働者の問題が議論され、ことしが非正規労働者にとってターニングポイントとなる年であることを実感しています。安倍内閣はパート労働法の改正案を出し、格差是正と均等待遇に向けて積極的な姿勢をアピールしていますが、その内容は正社員と同じ仕事をしている非正規労働者が対象と実質5〜6%の労働者しかあてはまらないというものです。5〜6%でも0%よりマシだというのがあちらの主張なのでしょうが、全くお粗末な限りです。

 さて、前回報告させていただいた某医療系企業での解雇問題は数度の団交を経て雇用保険を入社日に遡って加入させる、深夜勤務の割増残業代の清算などなど本人の納得できる水準で和解となりました。今回の問題で一番大きな成果としては、組合員だけではなく事業所に勤務する全ての非正規労働者雇用保険を掛けさせることが出来たことです。違法状態は認められないと一人の労働者が声を挙げたことで他の労働者にも大きな波及効果を生むという見本のような成果でした。

 次に、組合との団体交渉を拒否していたA社に対し、コミュニティ・ユニオン首都圏ネットワークの仲間と共に抗議行動を約100名で行いました。

 この会社は海外ブランドの宝石を扱う企業で、組合員がたった一度、体調不良で休んだだけで「健康管理は自己責任だ」「繁忙期に休むのは許せない」と懲戒解雇を強行した会社です。今回抗議行動を前に会社側は団交申入れを受け入れ、現在交渉がすすんでいます。その他にも賃金不払い、組合員への不当な扱いなどを行う某福祉系事業所との団交もはじまりました。経過は随時報告して行きます。

 今月も組合は労働相談やマスコミからの取材依頼、自由と生存のメーデー07などの準備もありてんてこ舞いですが、新しい組織化の目も出てきており、私たちもここが頑張りどころと活動を強めています。これからもフリーター全般労働組合の活動にご注目ください。

2007年2月 フリーター全般労働組合執行委員会

(フリーター労組メルマガ#8 2007年2月25日号より)
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