フリーター全般労働組合2007年9月の活動報告
派遣法改正案提出へ！日雇い派遣に失業手当 厚労省、雇用保険初適用！その他、団交報告など
みなさん、こんにちは。安倍総理大臣が辞任し後任の福田総理大臣が誕生しました。史上最高の支持率を受け登場した安倍も数々の失政、格差の問題、あいつぐ閣僚の不祥事などであっけなく倒れました。政府も政権維持のためでしょうが高齢医療の負担増を凍結、与党が法案提出、母子家庭への児童扶養手当を一部削減凍結を打ち出してきました。「優勝劣敗」の社会、「格差問題」に対する諸戦線、そして多くの人々による反撃が世の中の流れを大きく変えようとしています。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070921it01.htm
こうした情勢下、いま２つの大きなテーマが出てきています。一つは、これまで厚労省が適用を渋っていたスポット派遣労働者に対する日雇雇用保険の給付に路が開かれたということです。まだフルキャスト渋谷店のみの適用ですが、これからグッドウィルをはじめとした全てのスポット労働者が使える制度にして行く闘いを進めて行きます。スポット労働者も制度上、失業保険を受けることが可能となりました。詳細は組合までご相談ください。
もう一つは、今臨時国会に提出される派遣法の改正法案のことです。内容は大きく派遣法を９７年段階に戻すというもので、現在社会問題となっているスポット派遣などは禁止となります。８５年の派遣法成立時、一部特殊業務にのみ限られていた派遣労働は、いまではその対象が日雇労働までに拡がっています。法律で禁止されている「中間搾取」も派遣労働では合法的に行われています。この法案が成立すれば非正規労働のあり方を大きく好転させるチャンスとなります。この件では下記の日程で国会シンポが開催されます。
みなさん、ぜひご参加ください。
今月もフリーター全般労組にはいくつもの相談がよせられました。その中でも団交の結果、都内物産店店員の賃金未払い問題は無事解決。その他、語学学校での解雇問題や運送会社、外資系企業での残業代未払い問題などで順次交渉に入っています。
今後もフリーター全般労働組合の活動にご支援とご注目をお願いいたします。
フリーター全般労働組合 執行委員会
《お知らせ》労組のWebアドレスとメールアドレスが以下の通り変わりました。
http://freeter-union.org/union/
union(at)freeter-union.org (at)を@に変換
フリーター労組、派遣ユニオン、インタビュー記事
●人民新聞 [社会] 競争社会はもうたくさん──フリーター全般労組 梶屋大輔
http://www.jimmin.com/doc/0761.htm
競争社会に適応できない人間でも生きやすい世の中を模索したい。グッドウィルユニオン委員長 梶屋大輔さん（二五）の本業は、引きこもりやニートの再出発を支援するＮＰＯのスタッフである。
今年二月から準備してきた日雇派遣業会最大手であるグッドウィルとの争議は、敵失もあって勝利的に進んでいる。八月二三日には、約三〇人の組合員が原告となりデータ装備費の全額返還を求め東京地裁へ提訴した。
さらに九月三日には、「フルキャスト」・「グッドウィル」に続き「マイ・ワーク」でもユニオンを結成。データ装備費、集合時間からの賃金、不当なペナルティ、会社都合のキャンセル時の賃金などについて労働基準監督署に一斉申告も開始した。不安定労働とひきこもり、二つの現場で活動する梶屋さんに運動を始めた動機や将来を語ってもらった。（編集部）
●ライブドアニュース グッドウィル提訴から始まる 「ワーキングプアの逆襲」――派遣ユニオン・関根秀一郎書記長インタビュー（上）
http://news.livedoor.com/article/detail/3317622/
人材派遣大手・グッドウィルの派遣労働者26人が2007年8月23日、東京地裁に同社を提訴した。グッドウィルに「データ装備費」の名目で天引きされた給与計約455万円の返還を求めるものだ。「ワーキングプア」と呼ばれる若者たちの「貧困」が問題になっているなかで、この提訴が与えるインパクトは何なのか。そして、厳しい労働を強いられている「ワーキングプアの逆襲」はこれからもあるのか。グッドウィルを提訴した原告が参加する派遣労働者でつくる労働組合・グッドウィルユニオン書記長の関根秀一郎さんに聞いた。
●ライブドアニュース 支えてきた親が高齢化 これで起きる「若者ホームレス」爆発――派遣ユニオン・関根秀一郎書記長インタビュー（下）
http://news.livedoor.com/article/detail/3318402/
