グッドウィルデータ装備費「公開質問状」で回答せず・ユニオンが抗議声明

グッドウィル派遣スタッフの労働組合グッドウィルユニオンは、12日、折口雅博会長に、不当な天引き「データ装備費」の返還に応じるかどうかを問う公開質問状を出していた。

回答期限の15日になって、株式会社グッドウィル神野彰史社長名で「公開質問状に関する件」との書面が届いた。しかし、その内容は「次回の団体交渉において回答」「会社回答の範囲は、組合員に限定」というものだった。

グッドウィルユニオンは、18日、グッドウィルによる「データ装備費」の返還拒否に抗議し、「返還に応じない場合は、データ装備費の返還を求める集団訴訟を準備する」内容を含む抗議声明を出した。

なお、グッドウィルユニオンでは、スポット派遣スタッフに、今後の取り組みを説明する「グッドウィルユニオン説明会」を6月25日(月)19時から、派遣ユニオン(新宿区西新宿4-16-13MKビル2階 TEL03−5371−8808)で行うことにしている。

グッドウィルユニオンのブログ:http://ameblo.jp/goodwillunion/
公開質問状:http://ameblo.jp/goodwillunion/entry-10036492856.html
問い合わせ:haken@zenkoku-u.jp
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2007年6月18日

グッドウィル「データ装備費」に関する抗議声明

グッドウィルユニオン委員長 梶屋大輔

グッドウィルによる「データ装備費」の返還拒否に抗議します。
「データ装備費」は、1稼動につき200円の不当な天引きです。グッドウィルが創業(1995年)当時から続けてきたもので、天引き総額は年間15〜20億円に達するものと見られています。グッドウィル・グループは、コムスングッドウィルで働く「ワーキングプア」からの搾取で巨額の富を築き上げました。

私たちは、2007年3月に「グッドウィルユニオン」を結成し、「データ装備費」の返還などを要求し、グッドウィルとの交渉を積み重ねてきました。
グッドウィルは、5月1日に「データ装備費」を廃止したものの、その返還については「返還する」(5月11日団体交渉)、「返還しない」(5月31日団体交渉)とその回答を覆しています。

6月8日には、グッドウィル・グループ折口雅博会長が記者会見において「返還」方針を明らかにしたにもかかわらず、その後もグッドウィル・グループスタッフ相談センターは「(データ装備費の返還については)一切対応しない」としています。

私たちグッドウィルユニオンは、6月12日、グッドウィル・グループ株式会社・折口雅博会長宛に「データ装備費」の返還の有無や返還手続きなどを問う「公開質問状」(回答期限:6月15日)を提出しました。

しかし、グッドウィル・グループ折口雅博会長は、「公開質問状」に対して一切回答しませんでした。質問状の提出先ではない株式会社グッドウィル神野彰史社長名で「公開質問状に関する件」との書面が届いたものの、その内容は「貴組合のグッドウィル・グループ株式会社宛の2007年6月12日付『公開質問状』に関しては、次回の団体交渉において回答のこととします。尚、会社回答の範囲は、当然ながら貴組合員に限定されることを申し添えます」というものでした。

いずれにせよ、「公開質問状」で回答を求めた「データ装備費」の返還の有無や返還手続きについては、一切回答していません。

私たちグッドウィルユニオンは、グッドウィルによる「データ装備費」の返還拒否に抗議し、下記のとおり声明します。

  1. グッドウィルによる不当な天引き「データ装備費」の返還拒否に抗議します。

  2. グッドウィルユニオンは、「データ装備費」の返還を求めて闘います。

  3. グッドウィルがあくまでも返還に応じない場合は、「データ装備費」の返還を求める集団訴訟を準備します。

以上

グッドウィルユニオン 新宿区西新宿4−16−13MKビル2F
電話03-5371-8808 FAX03-5371-5172 担当:書記長 関根秀一郎