なんとか月2回刊行を維持!

(2号目ですがw)

2月は29日までしかないことに気づき、愕然。
明日刷りあげて発送します。


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「全国各地に労働と生存のための組合を!」

フリーター全般労働組合 07副執行委員長 梶屋大輔
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最近読んだ本に、アルゼンチンのソランという地区で活動を行っている失業労働者労働運動(MTD)の紹介があり、その中で「ぼくたちは権力を蓄えることにも、前衛になることにも興味はない。大事なのは組織化の経験を積むことで、組織の名前を有名にすることじゃない」という言葉が出ていました。
この1年半、私たちはいろいろな体験を共有し、経験を蓄積してきました。そして仲間を増やしてきました。また、その中で個々の人間関係が広がり、新しい発想も出てきています。ひがみやきれいごとと捉えられるかもしれませんが、こういったことは、会社に多くの労働時間を捧げても得られない豊かさだと思います。
おそらく、こういった関係性や可能性の広がりが、「地球」の裏側で彼らが体験してきたことに共通する部分なのではないでしょうか。
現在、私たちの多くは出来上がった制度や物を利用して生きています。それらは、先人たちが試行錯誤を繰り返して形作られたものであって、今、私たちはそれらをその試行錯誤をすることなく活用しています。ただ、その利便性と引き換えに、私たちは人と協力して作り出すという機会を奪われていると見ることもできると思います。
そこで言いたいのは、労働・生存組合を全国の地域でつくってみようということ。
そして新しい仲間を増やしていく。
先に大きな達成目標などなくとも、職務以外で人と関わりを持ち、新しい関係性を作り出していく。「働く」という問題を通じて、より自分と世界が楽しくなる「生き方」を話し合ってみる。もちろん、法的に解決し得る労働問題が起これば交渉をする。
全国各地にそれぞれカラーの違う組合が、交番の数よりも、コンビ二の数よりも多く、働いている人も、今働いていない人も、昔働いていた人も、これから働く人もそこにいる。そして、その人間関係から仕事の紹介がされ、仕事が作り出されてゆく。
その中心的に動く人は学生であったり、フリーターやニートであればなおいい。その中で役割をもらって、意見を出し合い、その地域の状況に合った活動を起こしていく。その経験が自信になり、生きやすくする。
現在、私たちのようにフリーター等、不安定な働き方をしている若い人が中心になって作り出そうとしている労働組合のようなものが、熊本・福岡・大阪・京都・富山・長野・東京・仙台・北海道に出来てきており、徐々に広がりを見せています。
また、今年のメーデーでは彼らの取組をラリーしようという計画も出ています。やってみたいという方はぜひ最寄のメーデーなどに遊びに来てください!
企てのご相談はこちらまで→フリーター全般労働組合
電話/FAX 03-3373-0180 mail:union@freeter-union.org

画像:2007年4月30日 自由と生存のメーデー--プレカリアートの反攻@新宿

light--2 目次
【巻頭】「全国各地に労働と生存のための組合を」梶屋大輔
【解決報告】「魂の労働に絡めとられないために」鈴木剛
【取組み】「グッドウィルフジフーズでの労災事故体験記−第2回」 攝津正
 「某地域団体//特別号」 FZRK某地域団体対策チーム
【共闘】 「フリーター労組仙台のはじまり」清水貴子
【読物】「請負日記2」 大寺智子
「漂流組合員が行く!」細木悟
    「有明マッド」滝本静香
ルンペンプロレタリアートは階級上昇の夢を見るか」戦闘的ゴジラ主義者
【論考】「日本はずっと格差社会だった」桜井大子