東京電力への申入れ

 

2011年4月1日
申入れ書

 東京電力株式会社
 会長 勝俣 恒久 様
 社長 清水 正孝 様

 

自由と生存のメーデー2011実行委員会

私たちは主に東京近郊の非正規労働者で組織するメーデー集会とデモの実行委員会です。このたび福島をはじめ各所で原子力発電所を運転・管理している貴社に要請があり申入れます。
貴社はこれまでも1978年11月2日 に起きた東京電力福島第一原子力発電所3号機の臨界事故を29年間も「当時は報告義務がなかった」からと公表せず、点検記録の改ざん(2002年)や火災隠し(2007年)などの隠蔽を繰り返しながら、「協力企業」の非正規労働者をわずか「日給1万円」で使用し、被曝を強いられる労働に従事させてきました。
http://megalodon.jp/2011-0316-0413-03/job.j-sen.jp/hellowork/job_3373229

そして爆発事故以降は特に大量の放射性物質を環境中に放出し、私たちと私たちの友人たちに今後数十年にわたる健康被害をもたらしています。そのため自身や家族の健康を守ろうと、相対的に安全な地域への避難・転居を余儀なくされる人々もあります。
さらに貴社が首都圏各地では、貴社が実施している「計画停電」によって事業所閉鎖や解雇・賃金カットが相次ぎ、零細の自営業者と非正規労働者の中には破綻に追い込まれる者が出ています。
これらの被害は貴社の事業に起因するものです。貴社はこれら被害に責任を負わなければなりません。よって以下を申し入れます。

1.「協力企業」従業員を直接雇用し、東京電力正社員と同等に待遇せよ。
2. 被曝したすべての原発労働者に医療費と生活費を支給せよ。
3. 福島原発事故がもたらした被害を全額補償せよ。
4. 計画停電によって零細自営業者と非正規労働者に与えた被害を全額補償せよ。
5. 原発から放出された放射性物質と汚染にかかわるデータをすべて公表せよ。
6. 事故対策から撤退して適切な第3者に事故への対応を任せろ。
7. 原発事故を原因として避難と転居を希望するすべての人に必要な手段を確保し、移動費を支給せよ。
8. すべての原子力発電所を停止して点検せよ。
9. すべての原子力発電所廃炉しにして、別のエネルギー源を開発せよ。

以上9項目の申し入れについて回答をお待ちしています。
なお、回答は4月15日(金)18時までに連絡先にあてて文書で行ってください。

<連絡先>
東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F
フリーター全般労働組合気付「自由と生存のメーデー実行委員会」
 電話: 03-3373-0180 FAX: 03-3373-0184
 Mail: union@freeter-union.org