北九州市餓死事件に関するフリーター全般労働組合の声明


北九州市で、生活保護を自ら「辞退」したとされる人が、「おにぎり食べたい」という言葉を残し餓死していたとの報道があった。実際には、働けないのに働けと指導された、という(日記)。生活保護の自発的?な「辞退」が、単なる口実であって、実は福祉事務所による強引な打ち切りである場合があるという。今回のケースがそれに該当するのかどうか、調査が必要である。
私達フリーター全般労働組合は、労働の強制といえる実態がこのような死=実質的には殺人を招いたと考える。病気で働けないのに、労働は可能だとし、就労を「指導」する、その結果孤独死を招く、といったありようは、生活保護で生存することが何か否定されるべきことであり、労働せねばならないという強迫観念から生じた現実だ。私達は、このような労働道徳の過剰な支配そのものに異を唱える。どんな人の生も、それ自体として肯定されるべきであり、福祉や社会保障はあらゆる人の最低限度の文化的生活を保障し実現せねばならない。
全国の生活困窮者の皆さん! むざむざ殺されることはない。連帯し、共に声を挙げよう! 生きることはよい、絶対的によい。私達は、生を否定するイデオロギーと徹底的に対峙していくことを宣言する。

2007年7月19日
フリーター全般労働組合