「日雇い派遣」問題で厚生労働省と交渉

11月13日15時から、参議院議員会館(第5会議室)で、日雇い派遣問題をテーマに全国ユニオン
派遣ユニオングッドウィルユニオン厚生労働省交渉を行いました。
テーマ:日雇労働保険の実務、データ装備費など労働基準法違反に対する罰則適用、
港湾業務・二重派遣などに対する処分など。


日雇い派遣労働者に対する日雇い雇用保険の運用方法について、現時点での雇用保険課の
見解をうかがい知ることができました。
確認できたのは以下のような内容です。



日雇い派遣労働者白手帳
既存の白手帳とは違った形で日雇い派遣労働者に対する日雇い雇用保険給付を行う方向で
動いており、常用雇用を求める意志のあるもののみが対象になる。就労支援をセットで行う
とのこと。
常用雇用に移行する意志がなく、日雇い雇用保険を活用したい場合は、既存の山谷の職安や
釜ヶ崎のセンターに行くように案内されるそうだ。



・あぶれ(失業)認定
あぶれ認定を日雇い派遣会社にさせることによって失業認定をするらしい。
フルキャスト日雇い派遣業者の中で唯一事業所認定されているフルキャスト渋谷支店に
白手帳保持者を移動、集中させる形で、職安からのあぶれ確認に対応するそうだ。
マイワーク渋谷支店も日雇い雇用保険事業所申請を行うと言っているらしく、
このままいくと渋谷が日雇い派遣労働者の中心都市になるのかな)



・職安
当面は、失業保険の給付はどこの職安もノウハウを持っていないので特定の職安に給付機能を
持たせる形で対応するそうだ。
(恐らく、今の状況を考えると渋谷の職安が日雇い派遣雇用保険に関する対応ができる第一号の
職安になるんじゃないかと。)
あぶれの受付は山谷などではだいたい朝9時までに職安に行かないといけないが、
日雇い派遣雇用保険対応の職安ではあぶれの受付を午前中までとすることが決まっているそうだ。
失業が確認された時点でその日に、その日の給付現金を日銀に取りに行かないといけないそうで
日銀の閉まるお昼までだとのこと。



・白手帳交付
−住民登録
白手帳交付に際して住民票は必要だということで、ない場合の居住確認の方法はまだ決まっていない
という。不正受給が起きやすい制度なので、なんとしても起きない形にしないといけないということだ。
本気かはわからないが、組合で認定してもらう形もいいのではなどと言っていた。
いい方法があれば教えてほしいというような姿勢だった。
−登録先企業の確認書類
登録している全ての日雇い派遣事業所に登録証明書を出してもらって、職安に届け出ないといけない。
(それを元に、一件一件職安職員が支店に電話してあぶれたかを確認する。)



かわうそ