T社の不当解雇問題で親会社に申入れ


12月6日(木)、フリーター全般労組はT社の不当解雇問題で、親会社に単独の申入れ・抗議情宣を行いました。組合員8名、写真撮影で友人のmkimpoさんの参加で、総勢9名の行動となりました。場所は東京八重洲中央口のすぐ近くのT社の真ん前です。

私たちは組合員Nさんの不当解雇問題で、使用者・T社と団体交渉を進めてきましたが、T社は弁護士を雇うことまでしてきおながら、解決に向けた誠実な対応を取らずに逃げ回っています。

NさんはT社に勤めだした4月に体調を崩し、当初会社側は「ゆっくり療養してからだを直してから仕事に戻りなさい」としたため、Nさんは手術に臨み早期治療で職場復帰する途を選択しました。これは会社も了承した上での休業でした。それにもかかわらず、会社は6月にいたって一方的にNさん宅におしかけ、解雇通告するというひどい振舞いに出ました。解雇の理由についても合理性の一片もなく、だまし討ちのようなやり方でクビを切り、仕事に意欲を燃やしていたNさんの感情を踏みにじったのです。Nさんは組合に加入し団体交渉を通じて、解雇そのものと会社側の一方的なやり方の撤回を要求してきました。

しかしT社は、Nさんが休業していた間の補償手続きもしていなかったコンプライアンス無視の無法企業という立場にありながら、補償要求に対しては賃金を返還せよなどのまったく不当で信じられない言い掛かりをつけ、自らの無理無体を開き直っています。そこで私たち労組は伝統ある親会社に対して、T社が法令を遵守して努力するよう協力依頼の申入れをすることにしました。

6日の午後4時30分、親会社の前に集った組合員は、手に手に問題を訴えるビラを持って満ち往く人々に語りかけ、またマイクを使ってアピールを繰り返しました。思っていたよりもビラを受け取る人も多く、東京駅付近でのフリーター労組の訴えも一定の注目を集めることができました。情宣活動を続けながら、協力要請を訴える組合文書とNさんの手紙をT社側に手交し、30分ほどで行動を終えました。