定期大会開催さる

 6月22日、フリーター全般労働組合は、新宿歴史博物館・講堂にて08年度定期大会を開催した。会場には組合員、賛助会員、一般の傍聴者など60名があつまり、昨年度の活動を検討するとともに、今年度の活動方針と規約改正を討議し、新役員を選出した。大会冒頭、G8サミットに反対する活動のために日本を訪れていたIWW(北米を中心に活動する労働組合)のエイブさんが登壇。「資本主義を打ち壊そう」という力強い連帯アピールを寄せた。
 昨年度の組合活動は、知人を通じて、あるいは飛び込みの電話やメールで寄せられた労働相談のひとつひとつをケースへとつなぎ、企業との交渉や争議を通じて解決させることにひとつの軸を、また自由と生存のメーデーへの取り組みなどプレカリアートの文化活動の強化にもうひとつの軸を置いてきた。その中から見えてきたのは、私たちが直面している課題が単純な労働問題に還元できないということだ。国籍、性、能力などを媒介にした種々の差別、雇用だけでなく住居やこころ、人間関係にまでわたる不安定さ、これらにどう向き合うのかが相も変らぬ課題なのである。
 だから今年は、労働問題への取り組みをさらに強めるだけでなく、労働組合運動以外のさまざまな社会運動との連携を強めていくことを決議した。今大会で決議された「労働」「生存」「言論」「平和」「増殖」の5領域にわたる方針の実現を通じて、フリーター労組は自由を基調とする「労働/生存組合」へとさらに展開していく。乞うご期待!


IWWのエイブさんからメッセージ


会場の様子


新執行委員長のコール!