琉球大学生有志への連帯声明

spiders_nest2009-03-22


3月9日より座り込み抗議行動を敢行している琉球大学の学生有志が支援を呼びかけています。
http://loudaisei.seesaa.net/article/115398895.html

フリーター労組琉球大学学生有志の座り込み闘争に圧倒的連帯を表明します。

琉球大学は新カリキュラム導入の名目で、非常勤講師の大幅削減と語学コマ数の削減を決定しました。大学で働く者、学ぶ者の権利に関わる問題が、当事者を排除して勝手に決められてしまうことに危機感をもった学生有志は、大学当局を話し合いの場に引き出すために占拠に踏み切りました。座り込みという作法による占拠は、沖縄の抵抗の歴史−圧倒的な軍事力に対して自己決定を求めてきた−に連なる行動なのだとも学生たちは宣言しています。フリーター労組は琉大生の座り込み占拠行動に圧倒的な連帯を表明します。

琉大生の座り込み闘争にフリーター労組がとりわけ共鳴するのは、非常勤講師の大幅削減という大学における非正規雇用と不安定雇用の問題に切り込んでいる点です。非常勤講師という身分は大学教員の職層ヒエラルキーの末端に位置し、一年ごとの契約、コマ数ごとに支払われる細切れな働き方を強いられ、研究室や研究費などの研究環境はまず与えられません。他方で、非常勤講師は割合にすると大学の授業の相当な部分を支えています。

フリーター労組は不安定雇用に自由と生存を脅かされる仲間と共に、不当解雇、雇い止め、不払い労働、合理化等に泣き寝入りせず、団結の力で雇用者側の横暴を押し返してきました。そこでは、大学以外の教育産業において一層露骨に進められてきた、教育労働者の使い捨てへの抵抗も闘われています。フリーター労組の闘いは、資本主義によって貧困化する自由と生存を取り戻す闘いでもあります。教育の貧困化、大学自治の崩壊、不安定雇用の問題に対峙する琉大生の座り込み行動に、フリーター労組の闘いと共鳴するものを強く感じます。座り込みや会社前行動などあらゆる作法で声を挙げ、現在の経済システムとイデオロギーすなわち資本主義とネオリベラリズムが社会を貧しくしていることを白日の下にさらし、人とつながりながら横断的な抵抗と別の関係性を築いていきましょう。共に頑張ろう。