西峰さんの解雇撤回にご協力ください!

聚珍社で19年にわたって経理事務を担当していた西峰さんが、3月3日に解雇を宣告されました。勤務日を週5日から2日に減らす「再雇用契約」に西峰さんが同意しなかったことが理由です。川口憲市代表はフリーター全般労働組合との交渉を破壊してまで違法な解雇を宣告してきたのです。組合は早期にこの紛争を解決するべく会員のみなさんに経緯をお知らせし、西峰さんの解雇撤回に向けた争議にご理解ご協力をいただくことをお願いします。

○ 高齢者雇用安定法にのっとった継続雇用
西峰さんは、定年を迎えた昨年2月末に継続雇用を希望して、1日8時間、週5日勤務を条件に再雇用されました。この継続雇用は事業主に65歳までの安定した雇用確保を義務付ける「高齢者雇用安定法」にもとづくものであり、聚珍社は西峰さんとの間に自動更新付きの再雇用契約を結びました。

○ 月額8万円でどう暮らせと?
しかし昨年末に就任した川口憲市代表取締役は、西峰さんから次々仕事を取り上げたうえ、2月22日にとんでもない「再雇用契約書」を提示してきました。(1)出勤日を削減(週5日から週2日に)し、(2)職務を「引き継ぎ」とし、(3)契約更新は約束しないという内容です。これでは西峰さんの月収はわずか8万円程度に減り、「引き継ぎ」が終われば解雇しようとしていることは明白です。そして翌日、川口代表は「24日までにこの条件で契約しなければ月末で辞めてもらう」と解雇を通告してきたのです。

契約社員の減給は川口代表の取り分か?
2月26日、組合は第1回の団体交渉を持ちました。会社側は経営の悪化による「整理解雇」と主張してきました。整理解雇は企業の維持存続が危うい場合に従業員を解雇するものです。しかし、聚珍社の昨年度決算は単年度黒字であり、経営陣の給与は今期になって大幅に増えています。とりわけ川口代表は前任者とくらべて月額で約20万円も昇給していて、これだけで西峰さんの減給を上回るのです。社会全体で仕事が枯れている中、自分の給料だけ引き上げて立場の弱いものにしわ寄せしようとする川口代表の姿勢は許されるものでしょうか。

○ 団体交渉での約束を守ってください
整理解雇の合理性を示す資料を提出できなかった会社は、次回の資料提出と、3月1日以降も従前通り西峰さんを就労させ、取り上げた仕事も徐々に割り振ると約束しました。ところが3月3日、第2回の団体交渉で川口代表は同席した村山廣一弁護士に促されて、前回の約束を破棄して資料の提出を拒否し、解雇理由を期間満了の雇止めに変更してきました。たった1枚の始末書で契約書に定められた更新そのものを拒否するというのです。もちろん就業規則にすら始末書1枚で契約を解除できるとの条項はありません。会社側は不合理な主張の末、「帰ってもらって結構」「施設管理権により退去を求める」とまで言って、団体交渉を破壊し西峰さんに解雇を通告したのです。

○ 会社は交渉に復帰して解雇を撤回してください
団体交渉の席で川口代表は「嘱託社員だから安くて当然」とまで言い放っています。自分の給料は引き上げておいて、人を不安定な立場におき解雇する川口代表の姿勢は改めてもらわなければなりません。私たちは人のくらしを軽視し、西峰さんを違法に解雇した聚珍社(川口憲市代表)を許さず、今後は取引先への協力要請など含めて問題を社会化し、交渉と復職を求めて闘います。みなさんご協力をよろしくお願いします。


フリーター全般労働組合 〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-16-13 MKビル2階
電話/FAX: 03-3373-0180  Mail:union(at)freeter-union.org ← (at) は@に代えて下さい
Web:http://freeter-union.org/union/ Log:http://d.hatena.ne.jp/spiders_nset/