ジャマルさんに自由を

                          2010年4月7日

法務大臣 千葉景子 殿

新宿区西新宿4−16−13MKビル2F
フリーター全般労働組合 印
共同代表 園  良太
田野 新一
布施 えり子

      申し入れ

私たちの友人であるジャマル・サーベリさんは、現在法務省入国管理局によって収容され、イランへと送り返される危機に直面しています。

彼の国籍国であるイランでは、政府への批判そのものが重罰に問われ、ジャマルさんは死刑に処される可能性もあります。1979年に成立したイスラム神権体制のもと、これまでも学生や労働者、人権活動家や社会運動家などへの弾圧が繰り返されてきました。とりわけ2009年6月の大統領選挙への抗議活動では、「超法規的殺害、強かんと拷問」が繰り返され、この「9カ月間で数千件に及ぶ恣意的逮捕」が行われています(Human Rights Watch 調べ)。これまで自身がイラン労働者共産党の活動家であることを公然化してイランの民主化と人権の確保のために活動してきたジャマルさんがそのさなかに送還されれば、彼の身の安全は誰も保障することができません。

日本は難民条約の締約国です。締約国は「政治的意見を理由に迫害を受けるおそれがある」者を保護する義務があります。私たちは法務省ジャマルさんをイランに送還するという愚を犯すことなく、ただちに釈放し難民として保護することを求めます。