9.22 トヨタ東京本社前行動

トヨタは海外で何をしているのか? フィリピントヨタで働く233名の労働者への不当解雇をめぐって、10年もの粘り強い闘いが続いています。フリーター労組は、来日中のフィリピントヨタ労組(TMPCWA)の委員長と副委員長と共にトヨタ愛知行動ならびに東京トヨタ本社前(飯田橋)での東京行動に参加しました。


TMPCWA労組員233名の解雇の後、工場内では非正規化が徹底的に進められました。長時間労働・残業・待遇格差と組合潰し、これが世界各地に輸出されるトヨタ方式です。そして、向こうで起きることは、いずれこちらに逆輸入されるのではないでしょか。

更に許せないのはIMF(国際金属労連)傘下にあるIMF-JC(全日本金属産業労働組合協議会)が、ILO(国際労働機関)の調査に対し、フィリピン労働者の労働組合であるTMPCWの権利を否定し、経営側を擁護する報告を行なっていることです。ILOの調査に対し全面協力とTMPCWのサポートに乗り出したIMF本体の意思決定を蔑ろにし、労働者の権利を迫害することに加担する日本支部(IMF-JC)の行為は破廉恥極まりないと言えます。労使協調路線という異様な環境下にある日本の状況は世界では通用しないということを自覚するべきでしょう。労働者のために団結して闘う労働組合か、経営者との馴れ合いによって正規雇用者だけの利権確保に汲々としている御用組合か、いずれ歴史の審判を受けることになるでしょう。

トヨタ愛知行動の記事もブログにアップしましたのでご覧ください。

http://www.green.dti.ne.jp/protest_toyota/map/sk-plaza-annai.htm

★行動参加呼びかけ★
日頃のご支援・ご協力に感謝致します。
2000年、フィリピントヨタ社で結成されたフィリピントヨタ労組(TMPCWA)に対し、トヨタ社は当時のアロヨ政権とつるんで数限りない組合つぶしと弾圧を行って来ました。

主なものをあげると次のものがあります。
1)組合を認めない―裁判所の命令に従わず団交拒否、
2)233名の組合員解雇、
3)25名の組合員を刑事告訴
4)フィリピン最高裁における解雇有効の判決、
5)工場内に軍隊を駐留させ、組合監視、
6)エド委員長などを政治的暗殺のターゲットに、
 等々です。
 
これらの攻撃にも耐え、TMPCWAは10年間闘い続けてきました。そしてその闘いは世界に広がりました。毎年、フィリピン政府に対し、争議の解決の為の勧告を出し続けてきたILO(国際労働機関)は、昨年9月末、遂にILO高位使節団をフィリピンに派遣し、フィリピン政府もようやく解決の為に本腰をいれるようになりました。

そんな矢先、今年の8月2日、フィリピントヨタ社は工場内のフィリピントヨタ労組の活動家4名を新たに解雇しました。組合員の配転問題をめぐる職場での交渉を口実にしていますが、トヨタの狙いは10年にわたる闘いの勝利を阻止することに他なりません。トヨタの闘う組合つぶしの体質はまったく変わっていません。

今年も9月に私たちは、フィリピントヨタ労組のエド・クベロ委員長、そして、今は解雇されたウェニ―副委員長を日本に招き、東京のトヨタ本社への抗議行動及びの夜のTMPCWA激励集会を企画しています。
皆様には是非、ご参加をいただきますようよろしくお願いいたします。