2.20アメリカ大使館前の弾圧に抗議する声明

アメリカ大使館前での不当逮捕に抗議し、逮捕された2名への連帯を表明する。」

2月20日、アメリカ大使館前でふたりが不当に逮捕された。警視庁赤坂署は、アメリカ大使館への申し入れのため歩道にいた人びとに襲いかかり、うち2名に手をかけたのだ。2名は次々と車道を引きずりまわされ、警察車両に連れ込まれ拉致された。それから10日を経た本日にいたるまで、両名ともに警視庁の代用監獄に監禁されたままでいる。
今回の逮捕・勾留が不当なものであることはさまざまに明らかにされてきたので私たちは何も付け加えることがない。ただこの弾圧が路上での抗議活動に対して行われたことに私たちは強い憤りを感じる。警視庁は人の暮らしをなめている。アメリカ大使館は人の歴史の蓄積を理解していない。
何より道は人が生きるためにある。道は人と人とを行き交わせるためにある。食べ物や衣類を運び、物語や異聞を伝え、互いに呼び合う声を通すためにある。危急を知り駆けつける人びとを運ぶためにある。不当な経営者を糾弾し追い詰める組合の旗がはためくためにある。独裁を倒す群衆が広場に向かうためにある。幾百万の人びとが、幾百万回と行き交った、その幾重にも重ねられた痕跡、人と人の暮らしを支えつないだ時間の蓄積、人が生きてきた軌跡が道を通したのである。
だから米国大使館と日本政府は次のことを理解しなければならない。道は数十名の警察官を歩道上に配置し人びとの行く手を塞ぐためにあるのではない。申し入れに向かう人びとを引きずりまわすためにあるのではない。人殺しのヘリコプターの離発着施設の建設に10tダンプを持ち込むために道が造られたのではない。
アメリカ合州国大使館への道は、合州国政府のためにあるのではない。すべての道は、人びとの生きることのためにある。道を通ってよいのは不当逮捕のための車両でも、人殺しのための鉄塊でもない。このことを私たちは何度でも確認しよう。
防衛省は高江のヘリパッド建設を中止せよ。警視庁はただちに2名を釈放し不当逮捕を謝罪せよ。私たちは高江で座り込むみなさんと、これに連帯して不当に拉致されいまなお監禁されている2名にあいさつを送る。私たちは人が人とつながり行き交ってきた道の上にたち、未来を見る。私たちはあなたたちと共にある。

2011年3月2日
フリーター全般労働組合

★逮捕された2名の救援会が友人たちを中心に活動しています
http://d.hatena.ne.jp/ametaiQ/
★救援カンパのお願い
弁護士費用をはじめとする諸経費のために、どうかカンパをお願いいたします。
郵便振替用紙に「2.20アメ大Q」とお書きいただき、以下へお振り込みください。
*受付、終了しました。

(追記)速報!二人が解放されました!
http://d.hatena.ne.jp/ametaiQ/20110303/1299134466