振り切れたガイガーカウンター

組合員、北島です。東北大震災緊急支援市民会議の第五次(4/23から4/25)、第六次(4/30から5/2)支援トラック部隊での放射線計測活動の報告です。
第五次では佐藤商事さんからお借りしたロシア製RD1503と、たんぽぽ舎からお借りした「全造船東芝アンペックス分会」製を携行し、両機の比較性能評価も行って参りました。両機による大きな異動はありませんでした。大気中計測は地面から1mの場所と、地面付近の計測を試行してきました。

国道114号線の立ち入り禁止に伴う迂回命令には愕然となりました。どの迂回ルートを使っても高濃度の汚染地域を通らなければなりません。浪江町役場(爆心地6Km)を経由して国道6号南相馬に入域する方が(比較論的に)「安全」に辿り着くことができたのですが… 爆心地からコンパスで円を描くような封鎖は住民や復興支援者の身体を高濃度の放射線に晒されてしまいます。20Km圏内でも安全な場所、20Km圏外でも危険な場所があることは民間人の調査計測活動でも明らかになっています。機械的な一律の立ち入り禁止措置は場所に応じて柔軟な対応をして欲しいと政府に求めたいと思います。

さて、4/20では法律が切り替わっております。3/11後の原子力災害特別措置法から立ち入りへの罰則規定がある災害対策基本法へと。現地でのバリケードや検問所での立て看板による告知は現地以外では意外と知られてはいないと思います。

ガイガーカウンターの貸し出しをしてくださった佐藤商事さん、たんぽぽ舎さんに改めて感謝したいと思います。放射能汚染の実態を数字と音で警告されることによって入域に当たっての防護ができました。
第5次


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