「週刊 SPA 増刊号」

●大特集アラフォー男の危機 35歳以上が50万人を突破!先の見えない人生はどこに行き着く?
 
将来不安がとまらない 高年齢フリーターの肖像 

 上記のテーマで、40代労組員らがSPAライターからインタヴューを受けた。
4/10,17の「合併特大号」P22〜P25の巻頭の「AKB総選挙の行方」に次ぐ掲載記事になっている。そしてなんと、紙面には共同代表のひとりYさんが写真・実名入りで紹介されていた!Yさんのコメントから引用すると、「不安定なフリーターは、賃労働からの排除によって、社会関係からも排除されてしまう・・・」という。低所得による将来の生活不安感から結婚願望すら持てなかったり、そもそも他者との交流すら閉塞的になりがち。そんな状態では、困った時に助けてくれる友人がいなかったり、実家とも疎遠になっていれば行き着く先は“絶望”しかないと一般的に思われがち。
 Yさんは付け加えて、「・・・一概に経済の問題だけではない側面があります。しかし、高齢者になると地方に雇用がなく、仕事を求めて家賃の高い都市部に集中するため・・・深刻な住宅問題も抱えざるを得なくなっています」とのことだ。なるほど、80年代からずっと都市部のホームレスは増加している。社会問題として考えると、貧困問題は不安定雇用や経済だけの問題ではなく、人間を受け入れる社会の器(うつわ)がどんどん狭くなってきている状況も問題だ。現在の器では限界なのだろうか?

 そういえば、「年越し派遣村」で有名で、内閣府参与を辞任した湯浅誠氏も似たようなことを言っていた。「終身雇用を柱とする日本型雇用の傘の下に入れない人達がいる。彼らに対しては傘を延ばすのではなく、新しい別の傘を用意することが必要だ。そのためには消費税を含む増税しかない」とのことだ。しかし、我々は、「消費税増税容認」など、そこまで思い切ったことを考えているわけではない。Yさんも、そんなことは意図していないだろう。税金は、高所得者から多く取り、低所得者には減税する、ことが望ましいかたちなのだと個人的には思う。

 おっと、話しが逸れてしまった。
インタヴューでは他の労組員たちにも行なわれ、「トラック運転手」「とび職」「農業季節労働者」の高年齢フリーターたちに話しを聞いていた。記事を読んで「みんな大変だなー」と思う。かく言う私も、他人事ではない40代の契約労働者である。写真のキャプションには、「30歳を過ぎたあたりは不安だったけど、40歳になると人生楽しんだもん勝ちだと達観する」そうだ。ほんとうか?
このかたたちのコメントを読みたい方は、ぜひ「SPA 合併特大号」を買って読んでほしい。

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