連続トークイベント「このまま新自由主義で行っていいのか?」

第2回「不安定就労=非正規雇用を考える」

〇主催:「このまま新自由主義で行っていいのか?」首都圏実行委員会
〇日時:2015年3月28日(土曜日)17時00分開場、17時30分開会
〇会場:フリーター全般労働組合会議室
(東京都渋谷区代々木4−29−4西新宿ミノシマビル2F)
〇講師:田野新一さん、布施えり子さん(フリーター全般労働組合共同代表)

 有期・間接雇用を軸とする非正規雇用率は全労働者の4割に迫り、なおもその規模を拡大し続けている。しかしこれは、単なる労働契約の「柔軟化」を意味するものではない。とりわけ首都圏の接客や福祉を領域とした対人サービス産業の拡大は、不安定就労をばねとして労働の意味を大きく変えた。

 いまや労働は、「価値あるものの生産」に携わることや、「人との協働の中に自身の力を自覚する契機」などではもはやありえない。労働は、消費者によるハラスメントの徹底した受忍と、学歴や雇用契約関係が作り出す身分秩序への積極的な適応を意味しているのである。

 明らかなことは、都市貧困層が労働へと廃棄されていること。そして資本と経営層が「人の暮らしをますます不安定なものへと変えることでしか生き残れない」ということだ。彼ら/彼女らはすでに、この社会に何ら意味のある責任を取ることができないのである。

 だから私たちは、「ハラスメント化した労働」の現場から、その次を構想する手掛かりを得ようと思う。都市貧困層の労働・生存問題に取り組み続けてきたフリーター全般労働組合キャバクラユニオンの実践を参照しながら、考えていこう。