プレカリアート運動の明日〜分断線を越境する60億のメーデーへ

 大不況・大失業の現況下で新自由主義政策への疑問が噴出している。「派遣村」をはじめとして、私たちがかかわる様々な運動を通して「自己責任論」への批判も強まってきた。だが一方で新自由主義を信奉し続ける政府・財界・メディアは、巧みに私たちを分断し、互いに争わせようとしている。運動内部においても「セーフティネットが必要」とする意見をめぐって「救うべき“努力する人々”“国民”」と「排除すべき“怠け者”“非国民”」を選別する考え方も生じている。また、非正規労働者や失業者・無業者の中には、正規労働者や公務員を“既得権益者”として攻撃する声も強い。

 私たちは、このような分裂を乗り越えてゆくことを求めてきた。私たちは、新自由主義政策のもとで不安定な生を強いられる人々を<プレカリアート>と位置づけ、自らを「救済される対象」ではなく、自律的に社会を創造してゆく主体であると位置づけてきた。本企画は、「自由と生存のメーデー09」を目前にひかえ、このような新しい分断線を見極め、越境し、連帯することを模索し、開催する。現在、分断と孤立を乗り越えて活動するユニークな労働組合が集まり、プレカリアート運動の明日へと向かう討議をおこなう。

■主催/4・4集会実行委員会

■日時:2009年4月4日(土)15:40〜16:50

■場所:神宮前隠田区民会館1F(渋谷区神宮前6─31─5、JR原宿駅下車6分)

■シンポジスト

 向笠眞弘a.k.a.MASA/インディーユニオン(連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン)執行委員長

 山口智之/APFS(Asian People`s Friendship Society)労働組合 執行委員長

 山口素明/フリーター全般労働組合 副執行委員長

 司会:鈴木剛a.k.a.QT/フリーター全般労働組合 副執行委員長、東京管理職ユニオン 執行委員