「自遊空間」で働くということ

 私は1年以上の間、株式会社ランシステムが経営するネットカフェ運営会社「自遊空間」で働いていました。自遊空間親会社ランシステムともども、ずぼらな酷い会社です。労働法の“ろ”の字も守らない、社会的に許されるべきではない会社なのです。

 まず、勤務するにあたり、就業規則に関する説明は一切ありませんでした。本来ならば、配付するなり、特定の場所に置いておくべきところ、自遊空間就業規則の存在そのものについて従業員に通知されていませんでした。にもかかわらず、就業規則はいつでも閲覧できた、説明ははじめにしたと平気で嘘をついています。

 また、雇用保険の加入条件を満たしていたにもかかわらず、加入させてもらえませんでした。従業員のコストカットのためなのか、一つの店舗につき、店長が選んだ(気に入った)二人しか雇用保険に加入させないのです。同様に、社会保険(健康保険)も、店長が恣意的に選んだ従業員しか加入できません。結果として、店長に気に入られるようと熱心な者と、熱心になれない者とに分断され、極めて安い時給のなか、非正規の従業員どうしが競わされています。

 目先の収支のため、職場の雰囲気を壊し、従業員を平気で犠牲にする自遊空間親会社ランシステムは、まさにいま世間を賑わせているブラック企業そのものです。こうした状況にもかかわらず、ランシステムは、有価証券報告書に労使関係は良好であると、虚偽の報告をしています。

 自遊空間で働こうとしている方は、いま一度考えてみてください。この会社は時給に照らして、働くに値する場所なのかと。